イベント


〜第8回中学生大会を開催(2009年4月4日)〜 熊本県が悲願の初優勝

  今年も、ロッテルダムで開催される世界選手権の最終選考を兼ねた「選抜柔道体重別選手権大会」の初日終了後の同会場にて「第8回九州選抜中学生柔道体重別団体優勝大会」を開催しました。今大会から、より一層の活性化をはかり、例年固定していた選手配列を、変更して行いました。その選手配列が大きな鍵を握り、本大会は素晴らしいドラマが待っておりました。

日    時 平成21年4月4日(土)  15時20分〜19時
場    所 福岡国際センター
参    加 9チーム
結    果
優  勝 熊本県(初優勝)
  準優勝 福岡県A
  第3位 佐賀県
最優秀選手 渡邊 大樹(天明中学校)
内    容  
予選@ 福岡県B 2−2 佐賀県
  佐賀県 3−2 沖縄県
  福岡県B 0−2 沖縄県
福岡県B 2−2 佐賀県
引き分け
森田 背負投 甲斐田○
樋口 引き分け 古賀(寛)
○ 山下 払腰 田中
石内 引き分け 古賀(龍)
手嶋 上四方固 最所  ○
○ 元嶋 注意 古賀(久)
佐賀県 3−2 沖縄県
○ 林   払腰 山城
甲斐田 引き分け 波平
○古賀(寛) 小外返 宮国
田中 小外刈 神谷 ○
古賀(龍) 引き分け 上原(大)
○ 最所 注意 宮成
古賀(久) 内股 上原(貴)○
福岡県B 0−2 沖縄県
引き分け 山城
森田 引き分け 波平
樋口 引き分け 宮国
山下 横四方固 神谷 ○
石内 引き分け 上原(大)
手嶋 背負投 宮成 ○
元嶋 引き分け 上原(貴)
予選A 福岡県A 5−0 大分県
  大分県 2−1 宮崎県
  福岡県A 6−0 宮崎県
福岡県A 5−0 大分県
○ 竹内 上四方固 綾部
○ ア野 足払 安部
○ 斉藤 内股 岩永
嶌田 引き分け 中島
西嶋 引き分け 阿部
○ 伊藤 払腰 小野
○ 末永 袈裟固 但馬
大分県 2−1 宮崎県
綾部 引き分け 長瀬
安部 横四方固 邊木園 ○
○ 岩永 小内刈 勘米良
○ 中島 大外刈 諸岡
阿部 引き分け 井上
小野 引き分け 青木
但馬 引き分け 永岡
福岡県A 6−0 宮崎県
○ 竹内 内股 長瀬
○ ア野 大外刈 邊木園
○ 斉藤 内股 勘米良
○ 嶌田 払腰 諸岡
西嶋 引き分け 井上
○ 伊藤 袖釣込腰 青木
○ 末永 掬投げ 永岡
予選B 熊本県 5−0 鹿児島県
  鹿児島県 0−1 長崎県
  熊本県 3−1 長崎県
熊本県 5−0 鹿児島県
河津 引き分け 盛田
○ 秋吉 隅返し 竹下
○ 渡邊 袈裟固 飛松
○ 佐藤 体落し 長野
後藤 引き分け 富永
○ 河部 場外注意 石堂
○ 大村 足払 近藤
鹿児島県 0−1 長崎県
盛田 引き分け 岩橋
竹下 引き分け 山本
飛松 引き分け 渡邉
長野 引き分け 村井
富永 引き分け 林田
石堂 大内刈 芳野 ○
近藤 引き分け 横山
熊本県 3−1 長崎県
河津 引き分け 岩橋
秋吉 引き分け 山本
○ 渡邊 足払 渡邉
○ 佐藤 払腰 村井
○ 後藤 掬投げ 林田
河部 払腰 芳野 ○
大村 引き分け 横山
決勝リーグ 佐賀県 0−5 福岡県A
  福岡県A 2−3 熊本県
  佐賀県 1−3 熊本県
佐賀県 0−5 福岡県A
林   小外刈 竹内 ○
甲斐田 引き分け ア野
古賀(寛) 横四方固 斉藤 ○
田中 小外刈 嶌田 ○
古賀(龍) 引き分け 西嶋
最所 内股 伊藤 ○
古賀(久) 小外刈 末永 ○
福岡県A 2−3 熊本県
○ 竹内 横四方固 河津
ア野 袖釣込腰 秋吉 ○
斉藤 内股すかし 渡邊 ○
○ 嶌田 内股すかし 佐藤
西嶋 横四方固 後藤 ○
伊藤 引き分け 河部
末永 引き分け 大村
佐賀県 1−3 熊本県
○ 林   不戦勝 河津
甲斐田 引き分け 秋吉
古賀(寛) 腰絞め 渡邊 ○
田中 払腰 佐藤 ○
古賀(龍) 引き分け 後藤
最所 引き分け 河部
古賀(久) 払腰 大村 ○
優 勝   準優勝  第三位 
熊本県   福岡県A  佐賀県 
-55kg 後藤(西合志南中)
-60kg 河部(玉南中)
-66kg 大村(桜木中)
-73kg 河津(小国中)
-81kg 秋吉(小国中)
-90kg 渡邊(天明中)
無差別 佐藤(菊鹿中)
-55kg 西嶋(元岡中)
-60kg 伊藤(沖学園中)
-66kg 末永(企救中)
-73kg 竹内(企救中)
-81kg 崎野(香椎第二中)
-90kg 斉藤(千代中)
無差別 嶌田(企救中)
-55kg
古賀(龍)(芦刈中)
-60kg
最所(北茂安中)
-66kg
古賀(久)(思斉中)
-73kg
林 (基山中)
-81kg
甲斐田(基山中)
-90kg
古賀(寛)(思斉中)
無差別 田中(思斉中)
開会式 熊本県
【予選リーグ】
予選第@プールからは、チームの引き分けを含む接戦を制した佐賀県チーム。第Aプールからは、圧倒的な力を見せ失点なしの福岡県Aチーム。第Bプールからは、重量級にポイントゲッターを有する熊本県チームが、それぞれ決勝リーグに駒を進めた。

【決勝リーグ】
まず、第一試合では、佐賀県対福岡県Aチームが対戦。先鋒戦では福岡県Aチームの竹内が、センスある柔道で中盤に肩車で有効を奪うと、さらに終盤には、小外刈で技有を重ね勝利。次鋒戦は引き分けるも、福岡県チームは波に乗り、五将斉藤が横四方固、中堅嶌田が小外刈で一本を重ねると、更に副将伊藤の豪快な内股、大将の末永が開始10秒で小外刈とそれぞれ一本勝ち。0―5で福岡県Aチームが勝利した。
続いて、事実上の決勝戦となった、福岡県Aチーム対熊本県の対戦。福岡県Aチームの先鋒竹内が、払腰で有効を取ると、そのまま横四方固めで一本勝ち。このまま福岡県Aチームが勢いに乗ったかと思われた次鋒戦。果敢に攻める福岡県Aチームの崎野が、熊本県秋吉の場外注意でポイントを先取したが、その後、秋吉が猛追。センス溢れる足払いで、場外でポイントにはならなかったが、崎野を大きく宙に浮かせ場内を沸かせると、終盤に豪快な袖釣込み腰で一本勝ちの逆転勝利。勝負を振り出しに戻した。五将戦は共に予選リーグから全て一本勝ちで勝利している福岡県Aチーム斉藤と熊本県渡邊の強者二人の対決。次鋒戦で勢いに乗った渡邊が開始すぐに相手の内股を透かし一本勝ち。迎えた中堅の無差別級対決は、熊本県佐藤が序盤に小外刈りで有効を奪い、俄然、熊本県有利で次に繋げるかと思われたが、そのまま佐藤は攻めの姿勢を崩さず、果敢に内股に行ったところ、福岡県Aチーム嶌田がうまく透かして技有。内容差で熊本だが、2対2とまったく分からない勝負展開となった。手に汗握る三将戦、熊本県後藤が2分過ぎに小外刈りからすかさず横四方固の連絡で見事一本勝ちし、寝技の熊本を言わしめる柔道をみせた。しかし、まだまだ勝負は分からず、更に緊迫感をました副将戦。福岡県Aチームの伊藤は、予選から豪快な投げ技での一本勝をみせており、再逆転の期待がかかった。しかし、焦りからか、果敢に技を仕掛け、実力のある柔道をみせるも、強引な技となり、また、熊本県の河部もそれをうまく捌き、無念の引き分け。大将戦を前に勝負を決め、2−3で熊本県が制した。
最終戦の佐賀県対熊本県は、熊本県が先鋒こそ負傷による欠場でポイントを渡すも、五将渡邊の絞め技、中堅佐藤・大将大村が払腰で一本勝ちし、1−3で熊本県が勝利。歴史的接線を制した熊本県が悲願の初優勝を飾った。

  今大会から選手配列を変更してみましたが、まさに決勝リーグの福岡県Aと熊本県戦では、例年どおり軽い順からの配列では、結果は大きく変わってきていたでしょう。あのような素晴らしい展開がみれなかったかもしれません。今後も、引き続き大会活性化に向け、常に変化をみせていきたいと思います。
また、目標でもありました、本大会出場選手が実際に「選抜柔道体重別選手権大会」出場という第一歩を踏み出しました(第1回大会出場:早野選手・第2回大会出場:矢野選手)。オリンピック金メダリスト誕生を夢見て、引き続き本大会を開催していきます。今後ともご支援よろしくお願いします。
  読売新聞